Japanese
English
症例
壊死性筋膜炎に生じたコンパートメント症候群の1例
Compartment Syndrome Associated with Necrotizing Fasciitis
江崎 英子
1
,
帆足 俊彦
1
,
浅原 麻里子
1
,
岡部 杏慈
1
,
市山 進
1
,
船坂 陽子
1
,
佐伯 秀久
1
Eiko ESAKI
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Mariko ASAHARA
1
,
Kyochika OKABE
1
,
Susumu ICHIYAMA
1
,
Yoko FUNASAKA
1
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科学教室(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
コンパートメント症候群
,
減張切開
,
四肢阻血徴候6P
Keyword:
コンパートメント症候群
,
減張切開
,
四肢阻血徴候6P
pp.1909-1912
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001693
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40歳,女性。左手から手首にかけて全周性に発赤・腫脹があった。全指の色調は蒼白で冷感があり知覚鈍麻も認めたため,コンパートメント症候群と診断し,緊急入院のうえ減張切開術を施行した。画像上は有意な所見はなかったが,臨床所見と経過より壊死性筋膜炎からコンパートメント症候群を生じたと考えて早期に減張切開に踏み切り,良好な経過を示した。コンパートメント症候群は外傷によって生じることが多いが,皮膚感染症に合併することもある。このことを念頭に置き,画像所見に頼らず,臨床経過によっては早期に外科的処置を検討する必要がある。
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