Japanese
English
症例
下腿の紫斑で初発したCD56陰性の節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型と考えた1例
Extranodal NK/T Cell Lymphoma, Nasal Type Diagnosed by Purpura on the Lower Legs
齋藤 恭子
1
,
高野 哲郎
1
,
三井 純雪
1
,
天羽 康之
1
Kyoko SAITO
1
,
Tetsuro TAKANO
1
,
Sumiyuki MII
1
,
Yasuyuki AMOH
1
1北里大学病院,皮膚科(主任:天羽康之教授)
キーワード:
節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型
,
CD56陰性
,
CD30陽性
,
原発性未分化大細胞リンパ腫
Keyword:
節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型
,
CD56陰性
,
CD30陽性
,
原発性未分化大細胞リンパ腫
pp.1899-1903
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001690
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93歳,男性。下腿に消長を繰り返す紫斑・紅斑,紅色結節が出現した。疼痛と下肢のしびれを伴った。皮膚病理組織で血管中心性に異型性を伴うリンパ球浸潤を認め,悪性リンパ腫と診断した。免疫染色ではCD30陽性,CD56陰性,EBER陽性,T細胞受容体遺伝子再構成を認めた。原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫を疑ったが,その後,全身検索にて鼻腔の腫瘤を認め,CD56陰性の節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型と考えた。治療希望はなく,皮疹出現から4カ月後に永眠した。CD56陰性の節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型の報告は散見されるが,CD56陽性例との臨床的な相違は明確でない。今後もさらなる症例の集積が必要と再認識した。
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