Japanese
English
症例
乳癌の両上下眼瞼転移の1例
Breast Cancer with the Both Upper and Lower Eyelids Metastasis
井波 真矢子
1
,
辻 香織
1
,
吉村 紫
1
,
太田 真由美
1
,
出月 健夫
1
,
五十嵐 敦之
1
Maiko INAMI
1
,
Kaori TSUJI
1
,
Yukari YOSHIMURA
1
,
Mayumi OTA
1
,
Takeo IDEZUKI
1
,
Atsuyuki IGARASHI
1
1NTT東日本関東病院,皮膚科(主任:五十嵐敦之部長)
キーワード:
乳癌
,
皮膚転移
,
眼瞼転移
,
眼窩転移
Keyword:
乳癌
,
皮膚転移
,
眼瞼転移
,
眼窩転移
pp.1705-1708
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001641
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
68歳,女性。7年前に両側乳癌を切除し,右側はestrogen receptor(ER)陽性,左側はER陰性であった。1年前に両眼瞼に潮紅が出現し,当科受診時には硬結も伴い開眼しにくくなっていた。造影MRIで左右の眼窩に不整形の腫瘤を認め,増強効果がみられた。病理組織では真皮内に腫瘍細胞が浸潤し,乳癌でみられるGCDFP-15と34βE12が陽性であったが,ERは陰性であった。検査結果から左乳癌の眼瞼・眼窩転移と診断した。化学療法を開始し眼瞼の硬結は改善した。眼瞼や眼窩転移はQOLを低下させる場合があり,皮膚生検やMRIなどで精査し早期に治療介入することが望まれる。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.