Japanese
English
症例
Langerhans細胞組織球症の1例
Langerhans Cell Histiocytosis
井波 真矢子
1
,
辻 香織
1
,
吉村 紫
1
,
太田 真由美
1
,
出月 健夫
1
,
五十嵐 敦之
1
,
塩田 曜子
2
Maiko INAMI
1
,
Kaori TSUJI
1
,
Yukari YOSHIMURA
1
,
Mayumi OTA
1
,
Takeo IDEZUKI
1
,
Atsuyuki IGARASHI
1
,
Yoko SHIODA
2
1NTT東日本関東病院,皮膚科(主任:五十嵐敦之部長)
2国立成育医療研究センター,小児がんセンター
キーワード:
Langerhans細胞組織球症
,
脂漏性皮膚炎
Keyword:
Langerhans細胞組織球症
,
脂漏性皮膚炎
pp.1437-1440
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001553
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7カ月,女児。生後4カ月頃から頭皮,胸部に小紅斑が生じ増数した。他院で外用ステロイド剤や外用抗菌薬を処方されたが改善なく,生後7カ月で当科を初診した。頭部,背部に脂漏性皮膚炎様の鱗屑を伴う紅斑がみられ,一部浸潤を触れ,紫斑を混じていた。病理組織像では真皮上層に稠密な細胞浸潤を認め,核は腎臓様にくびれを示すものもあった。免疫染色ではCD1a,S-100が陽性で,病理組織所見よりLangerhans細胞組織球症(LCH)と診断した。全身検索の結果,皮膚以外の病変はなかった。皮疹は自然消退したが,多臓器型への移行がないか経過観察している。小児の紫斑を混じる紅斑をみた場合には,LCHも鑑別する必要がある。
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