Japanese
English
症例
成人の下腿伸側に発症したEccrine Angiomatous Hamartomaの1例
Eccrine Angiomatous Hamartoma on the Extersor Surface of a Lower Leg in an Adult
荻原 麻里
1
,
新屋 光一朗
1
,
大歳 晋平
1
,
渡辺 秀晃
1
,
末木 博彦
1
Mari OGIHARA
1
,
Koichirou SHINYA
1
,
Shinpei OTOSHI
1
,
Hideaki WATANABE
1
,
Hirohiko SUEKI
1
1昭和大学医学部,皮膚科学教室(主任:末木博彦教授)
キーワード:
eccrine angiomatous hamartoma
,
複合型エクリン母斑
Keyword:
eccrine angiomatous hamartoma
,
複合型エクリン母斑
pp.1701-1704
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001640
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45歳,男性。5年前から右下腿伸側に自覚症状のない結節を自覚しており,切除目的で受診した。右下腿伸側に淡紅褐色調で表面平滑,ドーム状に隆起する弾性軟の皮内結節を認めた。自覚症状はなかった。粉瘤を疑い全摘除した。病理組織学的に,腫瘍の境界は不明瞭で真皮中層から下層にエクリン汗腺の増生と,その周囲に微小血管の増生を認めた。以上の所見よりeccrine angiomatous hamartoma(EAH)と診断した。EAHの肉眼的所見は多彩であり,自験例のように自覚症状を伴わない場合は病理学的所見により診断される。EAHは比較的若年者が多いが,自験例は40歳頃に発症したものと考えられ,反復的な外的刺激の関与が推測される。
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