Japanese
English
症例
有茎広背筋皮弁で再建した冠動脈ステント留置後の右肩甲部放射線性皮膚潰瘍
Radiation-induced Skin Ulcer of the Right Scapular Region Following Percutaneous Coronary Intervention Treated with Pedicle Latissimus Dorsi Musculocutaneous Flap
森田 安理
1
,
石井 芙美
1
,
川上 佳夫
1
,
加持 達弥
1
,
竹原 彩
2
,
大塚 正樹
3
,
山﨑 修
1
,
森実 真
1
Anri MORITA
1
,
Fumi ISHII
1
,
Yoshio KAWAKAMI
1
,
Tatsuya KAJI
1
,
Aya TAKEHARA
2
,
Masaki OTSUKA
3
,
Osamu YAMASAKI
1
,
Shin MORIZANE
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科,皮膚科学分野(主任:森実 真教授)
2姫路赤十字病院,皮膚科
3静岡県立静岡がんセンター,皮膚科
キーワード:
冠動脈造影
,
放射線性皮膚炎
,
皮膚潰瘍
,
広背筋皮弁
Keyword:
冠動脈造影
,
放射線性皮膚炎
,
皮膚潰瘍
,
広背筋皮弁
pp.1387-1390
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001542
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75歳,男性。狭心症で冠動脈ステント留置後3カ月目頃より右肩甲部に痒みを伴う紅斑が出現し,1年後に潰瘍化した。デブリードマンと外用療法で約1年半加療されるも難治であったため,精査・加療目的に当科を紹介受診した。初診時,右肩甲部に3×3cm大の深い潰瘍があり周囲8×7cm大の範囲に板状硬結,暗褐色色素沈着と血管拡張を認めた。MRIでは筋層まで達していた。冠動脈造影による放射線性皮膚潰瘍と考え,潰瘍,硬結を切除,有茎広背筋皮弁術を施行した。術後は機能面,整容面ともに良好であった。右肩甲部皮膚潰瘍の患者に遭遇した場合,冠動脈造影の既往を問診することが重要である。また再建方法としては有茎広背筋皮弁術が治療選択肢となる。
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