Japanese
English
症例
悪性黒色腫に対して膝窩リンパ節郭清を行った1例
Malignant Melanoma Treated by Popliteal Lymph Node Dissection
坂井田 高志
1
,
加藤 裕史
1
,
吉田 有友子
1
,
堀尾 愛
1
,
渡辺 正一
1
,
森田 明理
1
Takashi SAKAIDA
1
,
Hiroshi KATO
1
,
Ayuko YOSHIDA
1
,
Ai HORIO
1
,
Shoichi WATANABE
1
,
Akimichi MORITA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科,加齢・環境皮膚科学(主任:森田明理教授)
キーワード:
膝窩リンパ節郭清
,
悪性黒色腫
Keyword:
膝窩リンパ節郭清
,
悪性黒色腫
pp.671-674
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001357
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69歳,男性。左第1趾基部に淡紅色の結節を認め,前医にて1mmマージンで全摘切除した。術後の病理で悪性黒色腫と診断され,当科を紹介受診した。当院にて5mmマージンで拡大切除・分層植皮,センチネルリンパ節生検を実施した。術前のセンチネルリンフォシンチグラフィでは膝窩と鼠径リンパ節が描出され,左膝窩リンパ節には微小転移を認め,左膝窩リンパ節郭清を行った。アジュバント療法としてインターフェロンβを使用し,明らかな転移や再発は認めず経過観察中である。膝窩リンパ節転移は比較的まれであり,手術を経験する機会は少ない。近年,免疫療法や分子標的治療薬などの出現により悪性黒色腫の治療の幅が広がってきているが,外科的治療も大きな役割を担う治療法のひとつであると考えられる。
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