Japanese
English
症例報告
膝窩センチネルリンパ節に転移を認めた右踵部悪性黒色腫の1例
A case of malignant melanoma on the heel with popliteal sentinel lymph nodes metastasis
西村 みずき
1
,
園田 広弥
1
,
高橋 宏治
1
,
大原 國章
1
,
吉野 公二
1
Mizuki NISHIMURA
1
,
Kouya SONODA
1
,
Koji TAKAHASHI
1
,
Kuniaki OHARA
1
,
Koji YOSHINO
1
1がん・感染症センター都立駒込病院皮膚腫瘍科
1Division of Dermato-Oncology, Tokyo Metropolitan Cancer and Infection Diseases Center Komagome Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
悪性黒色腫
,
膝窩リンパ節転移
,
interval node
,
センチネルリンパ節生検
Keyword:
悪性黒色腫
,
膝窩リンパ節転移
,
interval node
,
センチネルリンパ節生検
pp.881-886
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204905
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要約 60歳,男性.2年前に右踵部に黒色斑が出現し,1か月前から滲出液を伴い増大したため当科受診.中央に糜爛を伴う2cm大の不整な黒色局面があり,ダーモスコピーでは皮丘優位の所見であった.悪性黒色腫と診断し,悪性腫瘍切除,センチネルリンパ節生検を施行,内側足底皮弁で再建した.RI法,色素法,ならびに蛍光法を併用し,右膝窩,右鼠径にセンチネルリンパ節,右大腿部にinterval nodeを同定した.右膝窩リンパ節のみに転移を認めたため,膝窩リンパ節郭清術を施行した.下肢原発悪性黒色腫において膝窩リンパ節転移の頻度は統計的に稀であるが,踵領域の悪性黒色腫では膝窩センチネルリンパ節に流入することを念頭に置き,リンパ流の評価をすることが重要である.
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