Japanese
English
症例
陰部に生じた有茎性巨大隆起性皮膚線維肉腫の1例
Pedunculated Giant Dermatofibrosarcoma Protuberans of Vulva
真木 章仁
1
,
加藤 裕史
1
,
堀尾 愛
1
,
松原 章宏
1
,
吉田 有友子
2
,
森田 明理
1
Akihito MAKI
1
,
Hiroshi KATO
1
,
Ai HORIO
1
,
Akihiro MATSUBARA
1
,
Ayuko YOSHIDA
2
,
Akimichi MORITA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科,加齢・環境皮膚科学(主任:森田明理教授)
2厚生農業協同組合連合会海南病院,皮膚科
キーワード:
重複癌
,
軟部肉腫
,
隆起性皮膚線維肉腫
,
有茎性
Keyword:
重複癌
,
軟部肉腫
,
隆起性皮膚線維肉腫
,
有茎性
pp.101-104
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001170
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44歳,女性。十数年前より陰部に結節が出現し徐々に増大,巨大な有茎性の腫瘤となった。当初近医産婦人科を受診したが,経過観察とされ,その後医療機関への受診を行わなかったが,徐々に増大していた。卵巣囊腫の破裂による急性腹症で当院に救急搬送された際に当院産婦人科で病変を指摘され,当科を紹介受診した。初診時,陰部に15×12×10cm大の有茎性の巨大腫瘤を認めた。MRIではT1WIで低信号,T2WIで全体として低信号であったが,中心部にやや高信号の領域が地図状に広がっている所見を認めた。病理組織検査ではCD34陽性の紡錘形腫瘍細胞が花むしろ構造を呈して増殖しており,隆起性皮膚線維肉腫と診断し,摘出手術を施行した。比較的境界明瞭であり,さらに有茎性の巨大隆起性皮膚線維肉腫はまれであるため報告した。
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