Japanese
English
症例
前立腺癌を伴った疱疹状天疱瘡の1例
Herpetiform Pemphigus with Prostate Cancer
久保 悠
1
,
三井 浩
1
,
川上 民裕
1
,
相馬 良直
1
,
門野 岳史
1
Yu KUBO
1
,
Hiroshi MITSUI
1
,
Tamihiro KAWAKAMI
1
,
Yoshinao SOMA
1
,
Takafumi KADONO
1
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科(主任:門野岳史教授)
キーワード:
疱疹状天疱瘡
,
蛍光抗体直接法
Keyword:
疱疹状天疱瘡
,
蛍光抗体直接法
pp.643-646
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001352
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85歳,男性。前立腺癌の骨転移がある。1カ月前より頭頂部に皮疹が出現し,その後,範囲が拡大したため,当科を受診した。初診時,体幹・四肢に環状紅斑が多発し,一部に水疱を認めた。組織学的には,表皮内水疱,棘融解細胞がみられ,蛍光抗体直接法では表皮細胞間にIgGとC3の沈着があり,抗デスモグレイン1抗体は上昇していた。疱疹状天疱瘡と診断し,プレドニゾロンによる治療を開始したが,漸減時に皮疹が再燃したため,ジアフェニルスルホンを追加したところ軽快した。関連性は明確でないものの,疱疹状天疱瘡はときに悪性腫瘍を伴うことより,悪性腫瘍の合併を念頭に置いて診療にあたる必要がある。
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