Japanese
English
症例報告
疱疹状天疱瘡の3例
Three cases of herpetiform pemphigus
神谷 美知代
1
,
清島 真理子
1
,
野尻 麻里
1
,
藤沢 百合子
1
,
佐藤 史歩
1
,
米田 和史
2
,
北島 康雄
1
Michiyo KAMIYA
1
,
Mariko SEISHIMA
1
,
Mari NOJIRI
1
,
Yuriko FUJISAWA
1
,
Shiho SATOH
1
,
Kazufumi YONEDA
2
,
Yasuo KITAJIMA
1
1岐阜大学医学部皮膚科学教室
2岐阜市民病院皮膚科
1Department of Dermatology, Gifu University School of Medicine
2Department of Dermatology, Gifu Municipal Hospital
キーワード:
疱疹状天疱瘡
,
落葉状天疱瘡
Keyword:
疱疹状天疱瘡
,
落葉状天疱瘡
pp.612-614
発行日 1997年7月1日
Published Date 1997/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902259
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30歳女性,49歳女性,76歳女性の疱疹状天疱瘡を報告した.皮疹はいずれも辺縁に水疱が環状に配列した紅斑が特徴的であり,粘膜病変は認められなかった.組織学的には表皮内水疱とeosinophilic spongiosisを認めた.蛍光抗体直接法では表皮細胞間にIgGの沈着を3例全例に,IgAの沈着を1例に,C3の沈着を2例に認めた.間接法による抗表皮細胞間抗体価は32倍から64倍であった.患者全例の血清中に160kD蛋白に対する抗体が認められたことより疱疹状天疱瘡が落葉状天疱瘡の一亜型であることが推察された.また,治療はプレドニゾロン,レクチゾール®内服により全例軽快した.
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