Japanese
English
特集 水疱症・膿疱症
疱疹状天疱瘡の1例
Herpetiform Pemphigus
前田 成美
1
,
宮垣 朝光
1
,
玉城 善史郎
1
,
藤田 英樹
1
,
佐藤 伸一
1
Narumi MAEDA
1
,
Tomomitsu MIYAGAKI
1
,
Zenshiro TAMAKI
1
,
Hideki FUJITA
1
,
Shinichi SATO
1
1東京大学医学部,皮膚科学教室(主任:佐藤伸一教授)
キーワード:
疱疹状天疱瘡
,
好酸球性海綿状態
,
抗デスモグレイン1抗体
,
ジアフェニルスルホン
,
プレドニゾロン
Keyword:
疱疹状天疱瘡
,
好酸球性海綿状態
,
抗デスモグレイン1抗体
,
ジアフェニルスルホン
,
プレドニゾロン
pp.129-133
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001787
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57歳,女性。2カ月前から持続する水疱を伴う紅斑で,当科を受診した。四肢,体幹に瘙痒を伴う辺縁に小水疱が並ぶ環状紅斑がみられた。抗デスモグレイン1抗体陽性,蛍光抗体直接法にて表皮細胞間にIgG沈着,病理学的に好酸球性海綿状態があり,疱疹状天疱瘡と診断した。ジアフェニルスルホン50mg/日,プレドニゾロン20mg/日の内服で改善した。直近15年間の本邦報告例をまとめると,全例で瘙痒がみられ,ほとんどの症例で好酸球性海綿状態を伴っていた。約半数で,抗デスモグレイン1抗体陽性で,抗デスモコリン抗体陽性例もみられた。比較的治療反応性がよく,ジアフェニルスルホンと少量のステロイド内服で著効している例が多かった。
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