Japanese
English
症例報告
疱疹状天疱瘡の1例
A case of herpetiform pemphigus
村田 久仁男
1
,
森田 礼時
1
,
稲沖 真
1
,
竹原 和彦
1
,
荒井 邦夫
2
Kunio MURATA
1
,
Reiji MORITA
1
,
Makoto INAOKI
1
,
Kazuhiko TAKEHARA
1
,
Kunio ARAI
2
1金沢大学医学部皮膚科学教室
2荒井皮膚科医院
1Department of Dermatology, Kanazawa University School of Medicine
2Arai Dermatology Clinic
キーワード:
疱疹状天疱瘡
,
免疫プロット法
Keyword:
疱疹状天疱瘡
,
免疫プロット法
pp.1098-1100
発行日 1997年12月1日
Published Date 1997/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902380
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59歳,女性.35歳頃から体幹,臀部,四肢,とくに両下腿に強い痒みを伴った紅色丘疹が出没するようになった.紅色丘疹の生検標本ではeosinophilic spongiosisがみられ,蛍光抗体直接法では表皮細胞間にIgG, C3の沈着が認められた.蛍光抗体間接法で血中抗表皮細胞間抗体は20倍陽性であった.疱疹状天疱瘡と診断し,プレドニゾロン1日30mgの内服により皮疹は速やかに軽快した.免疫プロット法で患者血清は160 kD表皮蛋白と反応したことから,自験例は尋常性天疱瘡よりも落葉状天疱瘡に近いものと考えられた.
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