Japanese
English
症例
B型肝炎ウイルスキャリアに発症した薬剤性過敏症症候群の1例
Drug-induced Hypersensitivity Syndrome in a Hepatitis B Virus Carrier
小林 由佳
1
,
西尾 栄一
2
,
的屋 真美
2
,
森田 明理
1
Yuka KOBAYASHI
1
,
Eiichi NISHIO
2
,
Mami MATOYA
2
,
Akimichi MORITA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科,加齢・環境皮膚科学(主任:森田明理教授)
2豊川市民病院,皮膚科
キーワード:
薬剤性過敏症症候群
,
B型肝炎ウイルスキャリア
Keyword:
薬剤性過敏症症候群
,
B型肝炎ウイルスキャリア
pp.503-507
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001311
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47歳,女性。アロプリノール投与後に薬剤性過敏症症候群(DIHS)を発症した。B型肝炎ウイルスのキャリアであることを考慮して,エンテカビルとステロイド中等量投与,さらにガンマグロブリン静注療法を開始し,ステロイド投与に伴う免疫抑制状態下においてもB型肝炎の劇症化に至ることなく治療を行うことができた。原因薬としては経過からアロプリノールによるものを強く疑った。B型肝炎ウイルスのキャリアにDIHSが発症した場合には,肝炎ウイルスの再活性化による劇症化を警戒した治療選択が必要である。
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