Japanese
English
症例
顔面頸部に多発したAngiolymphoid Hyperplasia with Eosinophiliaの1例
Angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia presenting with multiple lesions on the face and the neck
武田 芳樹
1
,
西川 哲史
1
,
平山 真帆
1
,
川内 康弘
1
Yoshiki TAKEDA
1
,
Tetsushi NISHIKAWA
1
,
Maho HIRAYAMA
1
,
Yasuhiro KAWACHI
1
1東京医科大学茨城医療センター,皮膚科(主任:川内康弘教授)
キーワード:
angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia
,
多発
Keyword:
angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia
,
多発
pp.265-269
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002406
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67歳,女性。初診の2年程前から顔面頸部に一部びらんを伴う紅色丘疹が出現し,他院で抗菌薬外用や内服の処方を受け寛解と再燃を繰り返していた。初診1カ月前より,抗菌薬投与でも消退しない皮下硬結を触れる紅色丘疹の新生がみられ,当科を紹介受診した。初診時,顔面頸部に一部びらんを伴う紅色丘疹が散在していた。病理組織像で真皮全層から皮下組織にかけて好酸球,リンパ球浸潤と,腫大した核をもつ血管内皮細胞が内腔に突出する異常血管の増生がみられangiolymphoid hyperplasia with eosinophiliaと診断した。経過観察にて皮疹の新生と自然消退が同時にみられた。寛解と再燃を繰り返す皮疹では,積極的に皮膚生検術を行うことが重要である。
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