Japanese
English
症例
上腕の潰瘍を呈した続発性皮膚クリプトコッカス症の1例
Secondary Cutaneous Cryptococcosis Making an Ulcer on the Upper Arm
田中 陽奈
1
,
滝 奉樹
1
,
安田 公美
1
,
影山 潮人
1
,
榊原 章浩
1
,
岩舘 知史
2
Haruna TANAKA
1
,
Tomoki TAKI
1
,
Kumi YASUDA
1
,
Shioto KAGEYAMA
1
,
Akihiro SAKAKIBARA
1
,
Tomonobu IWADATE
2
1安城更生病院,皮膚科(主任:榊原章浩部長)
2同,膠原病内科
キーワード:
続発性皮膚クリプトコッカス症
,
フルコナゾール内服
,
アムホテリシンB外用
,
大動脈炎症候群
,
関節リウマチ
Keyword:
続発性皮膚クリプトコッカス症
,
フルコナゾール内服
,
アムホテリシンB外用
,
大動脈炎症候群
,
関節リウマチ
pp.427-431
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001279
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
42歳,女性。大動脈炎症候群,関節リウマチでプレドニゾロン8mg,タクロリムス1mgを内服し,慢性腎不全で血液透析を受けていた。半年前より左上腕に紅色結節が出現し,近医で切開後に潰瘍を形成したため当科を受診した。初診時,上腕外側に30×25mm大の潰瘍があり,病理組織でPASおよびGrocott染色陽性の円形菌体を認め,培養でCryptococcus neoformansを同定した。血清Cryptococcus neoformans抗原陽性,肺・神経病変を認めず外傷歴もないことから,続発性皮膚クリプトコッカス症と診断した。フルコナゾール内服とアムホテリシンB外用にて軽快した。本症例では皮膚クリプトコッカス症の分類を再考し,また有用な治療法の一案を提示した。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.