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特集 水疱症・膿疱症
IgE型抗BP180抗体高値の難治性水疱性類天疱瘡に対するミゾリビンの有用性
Usefulness of Mizoribine in the Treatment of Refractory Bullous Pemphigoid with High Titer of Anti-BP180 Antibody of IgE Type
小紫 雄貴
1
,
橋本 典子
1
,
林 美沙
1
,
吉岡 華子
1
,
山岡 俊文
1
,
小豆澤 宏明
1
,
土居 敏明
2
,
橋本 隆
3
,
石井 文人
3
,
片山 一朗
1
Yuki KOMURASAKI
1
,
Noriko HASHIMOTO
1
,
Misa HAYASHI
1
,
Hanako YOSHIOKA
1
,
Toshifumi YAMAOKA
1
,
Hiroaki AZUKIZAWA
1
,
Toshiaki DOI
2
,
Takashi HASHIMOTO
3
,
Norito ISHII
3
,
Ichiro KATAYAMA
1
1大阪大学医学部附属病院,皮膚科(主任:片山一朗教授)
2大阪労災病院,皮膚科
3久留米大学病院,皮膚科
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
ステロイドパルス
,
ミゾリビン
,
IgE
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
ステロイドパルス
,
ミゾリビン
,
IgE
pp.179-184
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001204
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56歳,男性。2カ月前より全身に瘙痒を伴う紅斑が出現し,近医で水疱性類天疱瘡と診断された。ステロイドパルス療法が試みられたが,皮疹の増悪により当科を紹介受診した。シクロスポリンやアザチオプリンなどの免疫抑制剤や免疫グロブリン大量静注療法,血漿交換療法などを行うも皮疹は徐々に増悪し,抗BP180抗体は異常高値を示した。そこでミゾリビンの内服を開始したところ,皮疹は著明に改善し抗体価も低下した。このような既存治療に対して治療抵抗性を示す症例に対し,ミゾリビンは検討すべき治療のひとつであるといえる。また自験例は血清中のIgE型抗BP180抗体が高値であったことにより治療抵抗性を示していた可能性が考えられた。
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