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特集 水疱症・膿疱症
透析患者に生じた水疱性類天疱瘡の2例
Two Cases of Bullous Pemphigoid in Patients Receiving Dialysis
濱野 優
1
,
深井 達夫
1
Yuu HAMANO
1
,
Tatsuo FUKAI
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院,皮膚・アレルギー科(主任:深井達夫准教授)
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
血液透析
,
腹膜透析
,
慢性腎不全
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
血液透析
,
腹膜透析
,
慢性腎不全
pp.170-174
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001202
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透析中に水疱性類天疱瘡を発症した2例を経験した。症例1:69歳,女性。慢性腎不全にて9年前より血液透析中であった。4カ月前より四肢に水疱が出現した。皮膚生検にて水疱性類天疱瘡と診断,プレドニゾロン20mg/日の投与を開始し,漸減しているが,治療に対する反応性は良好である。症例2:68歳,男性。慢性腎不全にて2カ月前に腹膜透析導入となり,1カ月前より腹部に水疱が出現した。皮膚生検にて水疱性類天疱瘡と診断した。ニコチン酸アミド内服とクロベタゾールプロピオン酸エステル外用にて症状は軽快している。慢性腎不全で透析を行っている患者は自己免疫異常をきたしやすく,水疱性類天疱瘡が多い傾向にある。透析患者に発症した水疱性類天疱瘡の症例をまとめ,考察を加えて報告した。
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