Japanese
English
症例
副腎皮質ステロイド外用剤により薬剤性クッシング症候群をきたした乾癬の1例
Secondary Hypoadrenocorticism Due to Topical Corticosteroids in a Patient with Psoriasis
近藤 まや
1
,
有馬 豪
1
,
良元 のぞみ
1
,
渡邊 総一郎
1
,
杉浦 一充
1
Maya KONDO
1
,
Masaru ARIMA
1
,
Nozomi YOSHIMOTO
1
,
Soichiro WATANABE
1
,
Kazumitsu SUGIURA
1
1藤田医科大学医学部,皮膚科学(主任:杉浦一充教授)
キーワード:
薬剤性クッシング症候群
,
ステロイド外用剤
,
乾癬
,
ブロダルマブ
Keyword:
薬剤性クッシング症候群
,
ステロイド外用剤
,
乾癬
,
ブロダルマブ
pp.2019-2022
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001122
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43歳,男性。20年前より前医で尋常性乾癬に対しvery strongクラスのステロイド外用剤で治療されていた。3年前よりクロベタゾールプロピオン酸エステル(デルモベート®)軟膏へ変更され,徐々に外用量が増加し,2カ月前より高血圧,肥満,糖尿病が増悪した。血清ACTH,コルチゾールの日内変動消失より薬剤性クッシング症候群と診断し,同薬を中止し,ステロイド内服補充を開始し,その後,尋常性乾癬に対しブロダルマブを導入した。ステロイドは外用剤であっても重大な全身性副作用をきたすことがあり,使用には細心の注意が必要である。同薬を扱うすべての医師が本疾患について熟知すべきと考える。
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