特集 乾癬の病態と治療:最新の進歩
生物学的製剤による乾癬治療 IL-17阻害薬
浅野 善英
1
1東京大学大学院医学系研究科皮膚科学准教授
キーワード:
乾癬
,
IL-17
,
生物学的製剤
,
セクキヌマブ
,
イクセキズマブ
,
ブロダルマブ
Keyword:
乾癬
,
IL-17
,
生物学的製剤
,
セクキヌマブ
,
イクセキズマブ
,
ブロダルマブ
pp.45-48
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.09_0045-0048
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「はじめに」乾癬は皮膚を病変の主座とする全身性の慢性炎症性疾患であり,皮膚では表皮への炎症細胞浸潤と表皮角化細胞の増殖・分化の異常を特徴とする。その病因はいまだ不明だが,本症の主要な病態は「遺伝的素因を背景とした表皮細胞と免疫担当細胞の病的クロストーク」と考えられている。従来,乾癬の治療は外用療法を基本とし,効果不十分な症例には光線療法やエトレチナート・免疫抑制薬による全身療法が行われてきたが,近年生物学的製剤による治療開発が進むとともに,本症においてもサイトカインを標的とした抗体医薬の有用性が確立され,治療のパラダイムシフトが生じた。わが国では2010年に抗TNF-α抗体であるインフリキシマブとアダリムマブが,2011年に抗IL-12/23p40抗体であるウステキヌマブが,さらに本年,抗IL-17A抗体であるセクキヌマブが保険収載された。「KEY WORDS」乾癬,IL-17,生物学的製剤,セクキヌマブ,イクセキズマブ,ブロダルマブ
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