Japanese
English
症例報告
ヒマワリの種によるアナフィラキシーの1例
A case of anaphylaxis due to sunflower seeds
平松 功太郎
1
,
宮川 まみ
1
,
杉浦 暖人
1
,
齋藤 里穂
1
,
金岡 美和
1
Kotaro HIRAMATSU
1
,
Mami MIYAGAWA
1
,
Haruhito SUGIURA
1
,
Riho SAITO
1
,
Miwa KANAOKA
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター皮膚科
1Division of Dermatology, Yokohama City University Medical Center, Yokohama, Japan
キーワード:
ヒマワリの種
,
アナフィラキシー
,
プリックテスト
,
特異的IgE抗体
,
好塩基球活性化試験
Keyword:
ヒマワリの種
,
アナフィラキシー
,
プリックテスト
,
特異的IgE抗体
,
好塩基球活性化試験
pp.805-809
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790110805
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要約 37歳,男性.7歳頃にハムスターの飼育歴がある.20歳頃リス園にてボランティア活動をした際に,ヒマワリの種を給餌し,少量摂食したことがあった.36歳時,市販の豆菓子を食べた10分後より口唇腫脹が出現し,2時間後には呼吸困難感,腹痛・嘔吐も出現したため救急外来を受診した.アナフィラキシーと診断され,アドレナリン筋肉注射を投与され症状は軽快した.プリックテスト(SPT),特異的IgE測定(ImmunoCAP®),好塩基球活性化試験(BAT)を行い,ヒマワリの種がすべて陽性であり,ヒマワリの種によるアナフィラキシーと診断した.ヒマワリの種を給餌・摂食した際に経気道,経腸管による感作が成立したと考えた.食生活の変化により1990年以降,ヒマワリの種による食物アレルギーの報告は増加傾向である.他の木の実・ナッツ類アレルギーと同様にアナフィラキシー症状を起こしやすいため,注意が必要である.

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