Japanese
English
症例報告
ロクロニウムによるアナフィラキシーの1例
A case of anaphyraxis to rocuronium
磯久 太郎
1
,
益田 浩司
1
,
影山 京子
2
,
中井 章淳
1
,
加藤 則人
1
Taro ISOHISA
1
,
Koji MASUDA
1
,
Kyoko KAGEYAMA
2
,
Noriaki NAKAI
1
,
Norito KATOH
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
2京都府立医科大学大学院医学研究科麻酔学
1Department of Dermatology,Kyoto Prefectural University of Medicine Graduate School of Medical Science,Kyoto,Japan
2Department of Anesthesiology,Kyoto Prefectural University of Medicine Graduate School of Medical Science,Kyoto,Japan
キーワード:
アナフィラキシー
,
ロクロニウム
,
筋弛緩薬
,
プリックテスト
Keyword:
アナフィラキシー
,
ロクロニウム
,
筋弛緩薬
,
プリックテスト
pp.937-940
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103090
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要約 14歳,女児.脊柱側彎症に対して手術の麻酔導入時にプロポフォール,フェンタニル,次いでロクロニウムが投与された.約10分後,四肢体幹に紅斑・膨疹が出現し,頻脈,血圧低下をきたし,上記薬剤によるアナフィラキシーが疑われた.プリックテストの結果,ロクロニウムのみ陽性を認め,同剤によるアナフィラキシーと診断した.手術時のアナフィラキシーの原因薬物として筋弛緩薬の頻度は高く,またロクロニウムによるアナフィラキシーの報告は海外で多くみられており,本邦での使用頻度の増加とともにロクロニウムによるアナフィラキシーの報告が増加する可能性がある.
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