Japanese
English
症例
陰部腫瘤の再発を繰り返したIgG4関連皮膚疾患の1例
IgG4-related Skin Disease Presented with Repeatedly Relapsing Nodules on the Scrotum and Penis
佐々木 駿
1
,
吉田 亜希
1
,
岸 晶子
1
,
林 伸和
1
Shun SASAKI
1
,
Aki YOSHIDA
1
,
Akiko KISHI
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
キーワード:
IgG4関連皮膚疾患
,
IgG4
,
陰部
,
腫瘤
,
臍帯血移植後
Keyword:
IgG4関連皮膚疾患
,
IgG4
,
陰部
,
腫瘤
,
臍帯血移植後
pp.1915-1918
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001087
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57歳,男性。9カ月前より徐々に増大する陰囊の4×3×1cm大で潰瘍を伴う充実性腫瘤で初診した。3年前に急性骨髄性白血病で臍帯血移植を受けている。病理組織では,真皮に密に形質細胞が浸潤し,小血管の増生と線維化を伴っていた。IgG4陽性形質細胞331個/視野,IgG4/IgG陽性細胞比36.6%で,血清IgG4は254mg/dl(基準値<135)であった。全摘後プレドニゾロン20mg/日より漸減し2mg/日で維持していたが,2年後に陰囊の腫瘤が再燃,2カ月後と6カ月後に陰茎に結節が新生した。いずれも切除し,IgG4関連皮膚疾患の再発と診断した。現在はプレドニゾロン10mg/日を投与し再発はない。他臓器の病変はなく,陰部に腫瘤を呈したIgG4関連皮膚疾患の報告は初めてである。
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