Japanese
English
症例
毛孔性扁平苔癬の2例
Two Cases of Lichen Planopilaris
大日方 夏美
1
,
竹中 祐子
1
,
橋本 直子
1
,
川島 眞
1
Natsumi OBINATA
1
,
Yuko TAKENAKA
1
,
Naoko HASHIMOTO
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学,皮膚科学教室(主任:川島 眞教授)
キーワード:
毛孔性扁平苔癬
,
瘢痕性脱毛
,
系統的皮膚生検
Keyword:
毛孔性扁平苔癬
,
瘢痕性脱毛
,
系統的皮膚生検
pp.1909-1913
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001086
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症例1:68歳,女性。右側頭部に11×4cm大で辺縁に紅斑を伴う脱毛局面があった。前頭部,左側頭部,後頭部にも脱毛局面があった。縦断面,横断面切片を得る系統的皮膚生検を施行した。紅斑部では毛包周囲にリンパ球主体の細胞浸潤があり,肉眼的健常部でも毛包周囲に同様の細胞浸潤がみられた。プレドニゾロン30mg/日の内服にて進行は止まった。症例2:45歳,女性。後頭部に紅斑を伴う8.5×4cm大の脱毛局面があり,中央は瘢痕化していた。系統的皮膚生検を施行し,脱毛を伴う紅斑部では毛包周囲にリンパ球主体の細胞浸潤がみられた。ステロイド局注と外用にて脱毛の拡大は止まった。系統的皮膚生検は,瘢痕性脱毛症の診断確定や治療方針の決定に有用である。
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