Japanese
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特集 乾癬治療の達人を目指す
症例報告
アムロジピンベシル酸塩による薬剤性乾癬の1例
Drug-induced Psoriasis Due to Amlodipine Besilate
堀口 葉子
1
,
吉田 亜希
1
,
佐々木 駿
1
,
岸 晶子
1
,
林 伸和
1
Yoko HORIGUCHI
1
,
Aki YOSHIDA
1
,
Shun SASAKI
1
,
Akiko KISHI
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
キーワード:
薬剤性乾癬
,
アムロジピンベシル酸塩
,
薬疹
,
降圧薬
Keyword:
薬剤性乾癬
,
アムロジピンベシル酸塩
,
薬疹
,
降圧薬
pp.1565-1568
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000976
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69歳,男性。成人T細胞白血病の既往があり,1年半前に非血縁間骨髄移植を受けた。5カ月前から高血圧にアムロジピンベシル酸塩を開始し,1カ月前から体幹・四肢に,ステロイド外用に反応不良な,大豆大から胡桃大までの軽度鱗屑を付す淡紅色斑が散在性に出現し,次第に増数した。病理組織学的には,軽度の乾癬様表皮肥厚とMunro微小膿瘍を認め,真皮浅層の血管周囲ではリンパ球中心の炎症細胞浸潤に少数の好酸球を混じていた。薬剤性乾癬を疑い,アムロジピンベシル酸塩を中止したところ皮疹は消退した。乾癬様の皮疹で降圧薬を内服している場合には,薬剤性乾癬の可能性を考え,皮膚生検や薬剤の中止変更を検討することが重要と考えた。
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