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特集 細菌・抗酸菌感染症
壊死性筋膜炎発症を契機に閉塞性動脈硬化症と診断した1例
Arteriosclerosis Obliterans Diagnosed with the Onset of Necrotizing Fasciitis
石月 翔一郎
1
,
伊藤 周作
1
,
中村 謙介
2
,
樋口 甚彦
3
Shoichiro ISHIZUKI
1
,
Shusaku ITO
1
,
Kensuke NAKAMURA
2
,
Tadahiko HIGUCHI
3
1日立総合病院,皮膚科(主任:伊藤周作部長)
2同,救急科
3同,循環器内科
キーワード:
壊死性筋膜炎
,
閉塞性動脈硬化症
Keyword:
壊死性筋膜炎
,
閉塞性動脈硬化症
pp.1179-1182
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000858
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79歳,女性。既往に糖尿病,慢性心不全あり。左下腿蜂窩織炎疑いで入院し,入院2日目に試験切開して壊死性筋膜炎と診断した。起因菌はSerratia marcescensであった。抗菌薬とデブリードマンで解熱したが,壊死範囲は緩徐に拡大した。左足趾の冷感があり,magnetic resonance angiographyにて左膝窩動脈から前脛骨動脈の血流低下を認め,閉塞性動脈硬化症と診断した。カテーテルによる膝窩動脈拡張術を行うも,同日より全身状態が悪化し死亡した。救命のための下肢切断の必要性を再認識した。
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