特集 内科医として “足” を診る―靴下をとって足病変を見逃すな!
commonな足病変update
閉塞性動脈硬化症
古森 公浩
1
1名古屋大学大学院血管外科
キーワード:
閉塞性動脈硬化症
,
跛行肢
,
重症虚血肢(CLI)
,
血管内治療(EVT)
,
バイパス術(BS)
Keyword:
閉塞性動脈硬化症
,
跛行肢
,
重症虚血肢(CLI)
,
血管内治療(EVT)
,
バイパス術(BS)
pp.2293-2297
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2293
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Summary
▪閉塞性動脈硬化症では,臨床症状の把握が重要である.
▪糖尿病および透析患者では,跛行症状が出現することなく重症虚血肢(CLI)が発症することも多いため注意が必要である.
▪跛行肢では動脈硬化の危険因子の是正とともに薬物・運動療法をまず行う.症状改善がなければ,患者の希望や病変部位により血行再建術を考慮する.
▪CLIは可能であれば血行再建術が第一選択である.早期に血管専門医へのコンサルテーションが必要である.
▪血行再建術には血管内治療と外科的バイパス術があり,病態に合った治療法を選択することが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019