Japanese
English
症例報告
足白癬より発症した壊死性筋膜炎の1例
A case of necrotizing fasciitis caused by tinea pedis
遠渡 舞
1
,
藤広 満智子
2
,
酒井 浩志
3
,
神谷 秀喜
1
Mai ENDO
1
,
Machiko FUJIHIRO
2
,
Hiroshi SAKAI
3
,
Hideki KAMIYA
1
1岐阜大学医学部皮膚科学教室
2揖斐総合病院皮膚科
3揖斐総合病院整形外科
1Department of Dermatology,Gifu University School of Medicine
2Department of Dermatology,Ibi General Hospital
3Department of Orthopedic Surgery,Ibi General Hospital
キーワード:
足白癬
,
壊死性筋膜炎
Keyword:
足白癬
,
壊死性筋膜炎
pp.24-26
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100005
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要約 64歳,男性.基礎疾患なし.初診2日前より悪寒を伴う発熱があった.同時に右趾間から右下腿に急速に発赤,腫脹が拡大した.初診時,右下腿は発赤・腫脹と一部に紫斑とびらんを伴っており,血圧低下と高度の炎症所見,ASOの上昇を認めた.壊死性筋膜炎と診断し,ピペラシリン,イミペネムを投与して,入院5日目にデブリードマンを施行した.10日後に分層植皮を行い全身状態は改善した.両足の足白癬を認め,同部よりの感染と考えられた.嫌気性菌を含め頻回の細菌培養を行ったが,起炎菌となる細菌は検出されなかった.
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