Japanese
English
症例
薬剤によるアナフィラキシーの疑いで精査した14例の検討
Analysis of 14 Suspected Cases of Drug-induced Anaphylaxis
林 みゆき
1
,
金丸 志保
1
,
佐々木 良子
1
,
久保 環
1
,
渡邉 章
1
,
西元 順子
1
,
成田 幸代
1
,
持田 耕介
1
,
根本 利恵子
1
,
天野 正宏
1
Miyuki HAYASHI
1
,
Shiho KANEMARU
1
,
Ryoko SASAKI
1
,
Tamaki KUBO
1
,
Akira WATANABE
1
,
Junko NISHIMOTO
1
,
Yukiyo NARITA
1
,
Kosuke MOCHIDA
1
,
Rieko NEMOTO
1
,
Masahiro AMANO
1
1宮崎大学医学部感覚運動医学講座,皮膚科学分野(主任:天野正宏教授)
キーワード:
アナフィラキシー
,
筋弛緩薬
,
セファクロル
,
局所麻酔薬
,
生食プリックテスト
Keyword:
アナフィラキシー
,
筋弛緩薬
,
セファクロル
,
局所麻酔薬
,
生食プリックテスト
pp.671-675
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000724
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
2007年6月1日~2016年5月31日の過去9年間に薬剤によるアナフィラキシーの疑いで当科にて精査を行った症例は14例であった。症例は17~78歳,男性6例,女性8例であった。原因薬を同定できた症例は8例で,内訳は第一世代セフェム系抗菌薬であるセファクロル3例,筋弛緩薬であるロクロニウム臭化物2例,キノロン系経口抗菌薬であるメシル酸ガレノキサシン1例のほか,セフォチアム塩酸塩による接触蕁麻疹,ラテックスアレルギーが1例ずつであった。原因薬同定が困難であった6例中2例は局所麻酔薬のアナフィラキシーの疑いで紹介されたが,心因反応であった。局所麻酔薬による全身性副反応・偶発症はほとんどが心因反応によるといわれている。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.