Japanese
English
症例
アログリプチン安息香酸塩/ピオグリタゾン塩酸塩配合剤に含まれるDPP-4阻害薬アログリプチン安息香酸塩による薬疹の1例
Drug Eruption Caused by Dipeptidyl Peptidase-4 Inhibitor Alogliptin Contained in Fixed-dose Combination Drug of Alogliptin/Pioglitazone
水牧 貴恵
1
,
東 晃
1
Kie MIZUMAKI
1
,
Akira HIGASHI
1
1富山赤十字病院,皮膚科(主任:東 晃部長)
キーワード:
アログリプチン安息香酸塩/ピオグリタゾン塩酸塩配合剤
,
DPP-4阻害薬
,
薬疹
Keyword:
アログリプチン安息香酸塩/ピオグリタゾン塩酸塩配合剤
,
DPP-4阻害薬
,
薬疹
pp.667-670
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000723
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79歳,女性。アログリプチン安息香酸塩/ピオグリタゾン塩酸塩配合剤の内服を開始した2週間後より,全身に瘙痒を伴う紅斑が出現し,当科を受診した。アログリプチン安息香酸塩/ピオグリタゾン塩酸塩配合剤の内服を中止し,ステロイド全身投与を行ったところ,皮疹は10日目には色素沈着を残して略治した。皮疹が消退して1カ月後のスクラッチパッチテストでは,アログリプチン安息香酸塩/ピオグリタゾン塩酸塩配合剤およびアログリプチン安息香酸塩の10%と20%希釈濃度で陽性であり,自験例をアログリプチン安息香酸塩/ピオグリタゾン塩酸塩配合剤による薬疹,原因成分はアログリプチン安息香酸塩と診断した。DPP-4阻害薬は配合剤を含め,今後処方の増加が見込まれているため,薬疹の報告が増えることが予測される。
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