Japanese
English
症例報告
セファクロル,塩化リゾチームの2剤の関与が疑われたアナフィラキシー型薬疹
A case of anaphylaxis induced by cefaclor and lysozyme chloride
安西 三郎
1
,
藤原 作平
1
,
高安 進
1
Saburo ANZAI
1
,
Sakuhei FUJIWARA
1
,
Susumu TAKAYASU
1
1大分医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Oita Medical University
キーワード:
セファクロル
,
塩化リゾチーム
,
アナフィラキシー
Keyword:
セファクロル
,
塩化リゾチーム
,
アナフィラキシー
pp.24-26
発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903443
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49歳,女性.歯槽膿漏に対し近医歯科よりセファクロル,塩化リゾチーム,ピリン系合剤,ビフィズス菌製剤の4剤が処方された.内服30分後,全身の瘙痒感,意識レベルの低下が出現し,近医にて点滴を施行され症状は軽快した.スクラッチテストにてセファクロル,塩化リゾチームの2剤が陽性,皮内テストにて塩化リゾチームのみ陽性であった.卵白IgE RAST,プリックテストは陰性であった.セファクロル100分の1量内服30分後,顔面の違和感および躯幹に膨疹が出現し,塩化リゾチーム10分の1量内服30分後顔面の違和感が出現したためセファクロル,塩化リゾチームの2剤が関与したアナフィラキシー型薬疹と診断した.
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