特集 水疱症アップデート
腸穿孔を併発した水疱性類天疱瘡の1例
水澤 雄太
1
,
能登 舞
1
,
長井 拓哉
1
,
円山 尚子
1
,
石河 軌久
1
,
山川 岳洋
1
,
山田 勝裕
1
,
長田 真一
1
,
眞鍋 求
1
,
梅林 芳弘
2
1秋田大学大学院医学系研究科,皮膚科学・形成外科学講座(主任:眞鍋 求教授)
2東京医科大学八王子医療センター,皮膚科,教授
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
腸穿孔
,
ステロイド
,
シクロスポリン
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
腸穿孔
,
ステロイド
,
シクロスポリン
pp.1651-1654
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000229
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61歳,男性。2003年より水疱性類天疱瘡に対し,ステロイド(内服およびパルス療法),シクロスポリン,二重膜濾過血漿交換などにより加療されていた。2013年11月に下血を生じ,S状結腸穿通と診断された。保存的治療により寛解していたが,その4 カ月後に腹痛を生じた。腸穿孔の診断で,S状結腸部分切除および人工肛門造設術が施行された。ステロイドないしシクロスポリンを長期にわたり連用している患者が腹痛を訴えた場合には,まれな合併症ではあるが,腸穿孔を念頭に置く必要がある。
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