症例
エンテロウイルス71 感染の関与が示されたCrohn病患者に生じた急性汎発性発疹性膿疱症の1例
山田 貴彦
1
,
徳山 道生
1
,
倉繁 祐太
1
,
生駒 憲広
1
,
馬渕 智生
1
1東海大学医学部専門診療学系,皮膚科学(主任:馬渕智生科長)
キーワード:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
Crohn 病
,
エンテロウイルス71
Keyword:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
Crohn 病
,
エンテロウイルス71
pp.1555-1558
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000203
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29歳,男性。既往にCrohn 病がある。38℃台の発熱とともに全身に小膿疱を伴う紅斑が急速に拡大した。好中球増多および炎症反応高値のため,セフトリアキソンを点滴したが改善しなかった。小膿疱からの細菌培養検査は陰性で,抗エンテロウイルス71抗体が陽性であった。臨床経過および皮疹,病理組織学的所見から急性汎発性発疹性膿疱症と診断した。プレドニゾロン60mg/日内服で速やかに解熱し皮疹も消退した。エンテロウイルス感染が発症に関与した症例と考えた。
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