特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅲ 緑内障 7 血管新生緑内障の診断,病期判定と治療方針
石田 恭子
1
1東邦大学医療センター大橋病院眼科
キーワード:
血管新生緑内障
,
抗VEGF薬
,
NVG
,
PRP
Keyword:
血管新生緑内障
,
抗VEGF薬
,
NVG
,
PRP
pp.1221-1226
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003869
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
血管新生緑内障(neovascular glaucoma:NVG)(図1)では,さまざまな疾患により生ずる眼内虚血,眼内低酸素,炎症などにより,血管新生刺激因子の産生が促され,新生血管が誘発される。この新生血管が虹彩や線維柱帯を覆うと,眼圧が正常な第1期:血管新生期(前緑内障期)から,開放隅角のまま眼圧が上昇する第2期:開放隅角緑内障期に至る(表1)。さらに新生血管膜の収縮により周辺虹彩前癒着が生じ,隅角の癒着閉塞が進行すると,第3期:閉塞隅角緑内障期となり,通常,眼圧は高度に上昇したままとなる。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.