Ⅲ 緑内障 ８ 緑内障術後にみられる充血・眼脂・流涙の対処法

緑内障の観血的手術における補助役としてマイトマイシンC（MMC）を併用した線維柱帯切除術（TLE）が普及することで長期的な眼圧下降を目指すことが可能な時代となった。TLE以外にも観血的手術として，従来のチューブシャント手術に加えさまざまなデバイスを用いた術式が開発されており，日本においても徐々に導入されつつある。近年ではmicro-invasive glaucoma surgery（MIGS）も盛んに行われているが，MIGSはTLEやその他のチューブシャント手術に比較し眼圧下降の点において劣るため，本当の意味のfiltration surgeryはやはりTLEもしくはチューブシャント手術と考える。