特集 脳神経・頭頸部の画像診断update
診療
Crowned dens syndrome(CDS)の経時的変化に関する画像的検討
西岡 真美
1
,
富松 浩隆
,
野間 惠之
,
北野 香雪
,
野口 峻二郎
,
小田 晃義
,
門場 智也
,
山田 浩史
,
延原 正英
,
菅 剛
,
西本 優子
,
谷口 尚範
1天理よろづ相談所病院 放射線部診断部門
キーワード:
Calcium Pyrophosphate
,
環椎
,
歯突起
,
靱帯
,
脊椎疾患
,
X線CT
,
後向き研究
,
Crowned Dens症候群
Keyword:
Calcium Pyrophosphate
,
Cervical Atlas
,
Ligaments
,
Odontoid Process
,
Retrospective Studies
,
Spinal Diseases
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.1677-1682
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017096481
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Crowned dens syndrome(CDS)疑いで頸椎CTを施行し、頸部痛、CRP上昇、歯突起周囲の高吸収域を認め、最終的にCDSと診断し、治療後にもCTにて経過が追跡可能であった11例((男性5名、女性6名、66~89歳)を対象とした。2名の放射線科医が同スライスで、別々に歯突起周囲横靱帯の高吸収域が最も目立つ部分を選んでROIを作成し、そのROIの平均CT値を治療前と治療後で測定し、経時的変化について検討した。10%の変化を誤差範囲とすると、11例中10例で治療前後のCTで環椎横靱帯の高吸収値が低下した。殆ど変化のない症例は1例みられたものの、CT値上昇を認めた症例はなく、最も変化した症例で治療後の変化率は25.6%であった。全体として治療後群のCT値は治療前群に比して有意に低下した。
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