発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015042036
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高齢女性に発症したcrowned dens syndrome(CDS)の3症例を経験し、臨床経過とCT像について述べた。症例1は90歳、症例2は84歳、症例3は89歳で、全例発熱と後頸部痛、頸椎回旋障害が見られ、症例1、2には関節痛も見られた。症例1は下痢を主訴とし、胃腸炎があった。症例2は胃消化管腫瘍後癒着性イレウスの既往があり、蜂窩織炎を発症していた。全例炎症反応が高く、頸椎CTにて歯突起周囲に石灰化を認めた。症例1と3では偽痛風の既往、症例2では膝関節穿刺からピロリン酸カルシウムの存在が明らかになり、CDSと診断した。症例1と2はNSAIDs不応にてプレドニゾロン投与にて改善し、症例3はNSAIDsにて改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014