症例
早期の切開とドレナージが有効であった非イオン性ヨード造影剤の血管外漏出の1例
吉見 公佑
1
,
横山 洋子
,
原 肇秀
1静岡県立静岡がんセンター 皮膚科
キーワード:
ドレナージ
,
Iohexol
,
X線診断
,
黄疸
,
筋疾患
,
筋膜
,
診断物質と治療物質の遊出
,
X線CT
,
上腕筋
,
注射と注入
,
皮膚外科
Keyword:
Extravasation of Diagnostic and Therapeutic Materials
,
Drainage
,
Fascia
,
Jaundice
,
Iohexol
,
Muscular Diseases
,
Radiography
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.607-610
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017237897
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17歳女。微熱、食欲不振、倦怠感および総ビリルビン高値を主訴とした。黄疸の精査のためイオヘキソールを用いて造影CTを施行した際、右上腕の穿刺部周囲が膨張した。約120mlの造影剤が注入された時点で中止し、直後に撮影したCTで上腕二頭筋区画に造影剤の貯留を認めた。局所麻酔下に筋膜まで切開し、上腕中枢側から用手的に圧迫して造影剤を排出してドレーンを留置し、連日ドレーン部より生理食塩水で洗浄を行った。3日後の単純X線画像で造影剤の残留は認めず、ドレーンを抜去した。運動・感覚神経障害、組織障害を残すことなく軽快した。
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