特集 血管炎・血行障害
抗凝固薬が効果的であった皮膚動脈炎の1例
倉田 裕介
1
,
沖田 朋子
,
中村 好貴
,
高旗 博昭
1山口大学 大学院医学系研究科皮膚科学分野
キーワード:
Alprostadil
,
Prednisolone
,
Warfarin
,
下肢潰瘍
,
下腿
,
紅斑
,
多剤併用療法
,
多発動脈炎-結節性
,
経口投与
,
皮膚疾患-足部
,
静脈内注射
Keyword:
Administration, Oral
,
Alprostadil
,
Drug Therapy, Combination
,
Erythema
,
Injections, Intravenous
,
Foot Dermatoses
,
Leg
,
Leg Ulcer
,
Polyarteritis Nodosa
,
Prednisolone
,
Warfarin
pp.580-581
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017237891
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71歳女。下腿皮膚潰瘍を主訴とした。下腿の網状皮斑・潰瘍の再発・寛解を約9年間繰り返し、紹介受診時は両下肢に4cm大までの黒色痂皮を付着する不整形の大小皮膚潰瘍が多発し、足底には紫紅色斑を認めた。病理組織学的には壊死性血管炎の所見であり、Elastica van Gieson染色で障害された血管は動脈であったため、皮膚動脈炎と診断した。プロスタグランジンE1静注、プレドニゾロン20mg/日内服、ワルファリンカリウム2.0mg/日内服により潰瘍辺縁より上皮化を認め、疼痛の訴えも軽減し入院第38日で退院した。
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