特集 血管炎・血行障害
皮膚症状から診断に至ったサルコイド血管炎の1例
丹羽 宏文
1
,
松山 かなこ
,
高橋 智子
,
周 円
,
加納 宏行
,
宮崎 龍彦
,
大野 康
,
清島 真理子
1岐阜大学 皮膚科
キーワード:
下腿
,
血管炎
,
紅斑
,
発熱
,
皮膚症状
,
サルコイドーシス
,
サルコイドーシス-肺
,
Masson染色
,
胸部CT
Keyword:
Fever
,
Erythema
,
Leg
,
Sarcoidosis
,
Skin Manifestations
,
Vasculitis
,
Sarcoidosis, Pulmonary
pp.583-586
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017237892
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64歳女。両下腿紅斑を主訴とした。半年前より微熱が続き、初診時は両下腿に小豆大から拇指頭大の硬結を伴う滲出性紅斑が多発していた。皮疹の生検で皮下脂肪組織の血管壁および周囲に類上皮細胞肉芽腫を認め、血管内皮のフィブリノイド変性、血管内腔の狭小化も伴っていた。血管外にも類上皮細胞肉芽腫を認め、サルコイド血管炎と診断した。眼科的な異常所見は認めなかったが、胸部CTで両肺野に小粒状影、心電図で完全右脚ブロックを認め、治療は呼吸器内科と検討中である。
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