特集 血管炎・血行障害
下垂足・下垂手を生じた顕微鏡的多発血管炎の1例
廣川 悠季
1
,
北澤 智子
,
松岡 摩耶
,
川上 民裕
,
村上 富美子
,
浅利 佑紗
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 皮膚科
キーワード:
IgG
,
Methylprednisolone
,
下腿
,
紅斑
,
紫斑病
,
生検
,
多剤併用療法
,
皮膚疾患-足部
,
抗好中球細胞質抗体
,
尖足変形
,
大量薬物療法
,
パルス療法(薬物療法)
,
顕微鏡的多発血管炎
,
静脈内注入
,
下垂手
Keyword:
Biopsy
,
Drug Therapy, Combination
,
Equinus Deformity
,
Erythema
,
Foot Dermatoses
,
Infusions, Intravenous
,
Immunoglobulin G
,
Leg
,
Methylprednisolone
,
Purpura
,
Antibodies, Antineutrophil Cytoplasmic
,
Pulse Therapy, Drug
,
Microscopic Polyangiitis
pp.559-563
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017237887
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73歳女。両下腿の皮疹を主訴とした。両下腿から両足底に圧痛を伴う結節、貨幣大までの紅斑、紫斑が散在し、皮膚生検では壊死性血管炎所見を認めた。抗好中球細胞質ミエロペルオキシダーゼ抗体(MPO-ANCA)陽性、糸球体腎炎の合併より、顕微鏡的多発血管炎と診断した。両側下垂足が出現し感覚優位型の多発性単神経炎の診断でステロイドセミパルス療法と免疫グロブリン大量静注療法を施行したが、ステロイド漸減中に左下垂手が出現し、再度ステロイドセミパルス療法と免疫グロブリン大量静注療法を施行し、左下垂手は改善した。治療開始から約3ヵ月後にプレドニゾロン14mg/日内服で退院したが左下垂足は残存し、短下肢装具などで対応している。
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