症例
皮膚粘液癌と鑑別を要した乳腺粘液癌の1例
越智 啓乃
1
,
上條 麻弥
,
本間 由希子
,
飯田 秀雄
,
平澤 祐輔
,
込山 悦子
,
池田 志斈
1順天堂大学 皮膚科学講座
キーワード:
Tamoxifen
,
鑑別診断
,
経口投与
,
乳房腫瘍
,
粘液腺癌
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
アジュバント化学療法
,
皮膚外科
Keyword:
Administration, Oral
,
Adenocarcinoma, Mucinous
,
Breast Neoplasms
,
Diagnosis, Differential
,
Immunohistochemistry
,
Skin Neoplasms
,
Tamoxifen
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.369-372
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017200158
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80歳女性。2年前より左胸部に腫瘤が出現し、徐々に増大したため受診となった。初診時、左胸部に20×30×8mm大の卵円形、常色〜一部紫紅色の境界明瞭な弾性硬の腫瘤が認められ、生検術を施行したところ、病理組織学的に乳腺に原発した粘液癌、乳癌の可能性が疑われ、追加切除を行った。追加切除検体からは非浸潤性乳管癌の所見がみられたことより、乳腺粘液癌と診断された。術後はタモキシフェン内服による内分泌療法を開始したが、今後は腫瘍細胞の浸潤範囲を同定し、乳房切除術、センチネルリンパ節生検を検討する方針である。
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