症例
Lumican免疫染色が診断に有用であったHidroacanthoma Simplexの1例
原 みずき
1
,
杉田 美樹
,
松崎 大幸
,
上嶋 祐太
,
川瀬 正昭
,
江藤 隆史
,
伊東 慶悟
1東京逓信病院 皮膚科
キーワード:
鼠径部
,
免疫組織化学
,
皮膚鏡検査
,
皮膚外科
,
Hidroacanthoma Simplex
,
Lumican
Keyword:
Lumican
,
Groin
,
Immunohistochemistry
,
Dermoscopy
,
Poroma
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.365-368
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017200157
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79歳女性。約40年前より左鼠径部に20mm大の褐色斑が出現し、徐々に拡大したため受診となった。受診時、褐色斑は35×28mm大で、一部に角化性扁平隆起性局面がみられた。病理組織学的所見では肥厚した表皮内にporoid cellが増加し、腫瘍細胞内に塊状壊死を認め、lumican免疫染色では表皮の腫瘍部分が均一に染色された。これらのことからhidroacanthoma simplexと診断され、局所麻酔下に腫瘍辺縁から1mmの範囲で全切除が行われた。
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