発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015156545
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37歳女。25歳時にBasedow病を発症し、29歳時と33歳時にアイソトープ治療を施行した。その後は甲状腺機能低下症となった。36歳時に妊娠した。妊娠27週時に胎児心拍数(FHR)が180/分以上となり、TRAb刺激による胎児甲状腺機能亢進症と診断した。胎児甲状腺機能のコントロール目的で、母体治療はレボチロキシン(LT4)増量に加えてチアマゾール(MMI)を併用した。妊娠37週時に帝王切開を行い、健児を出産した。新生児甲状腺機能は、甲状腺機能亢進症に進行したので、ルゴール液を3日間、MMIを生後10101日まで投与した。甲状腺機能は生後22日に正常化し、TRAb値も生後126日に26%まで低下した。
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