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調理師の顔面に生じた炭火によるErythema ab igneの1例
福田 英嗣
1
,
高橋 美咲
,
萩原 ゆかり
,
向井 秀樹
1東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科
キーワード:
Ascorbic Acid
,
熱傷
,
顔面外傷
,
経口投与
,
頬
,
紅斑-熱性
,
調理師
Keyword:
Administration, Oral
,
Ascorbic Acid
,
Burns
,
Cheek
,
Facial Injuries
pp.126-127
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017115835
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56歳男。顔面の淡褐色斑を主訴とした。25年間焼き鳥屋に勤務し、20年前より炭火で調理していたが、3年前から左頬部に紅褐色斑が出現して徐々に拡大した。初診時には左頬部に浸潤を触れない不規則な網状の淡褐色色素斑と斑状の紅褐色斑があり、毛細血管拡張を伴っていたが、自覚症状はなかった。病理組織学的所見では表皮基底層に色素沈着を認めるも細胞の異型性はなく、真皮上層には光線性弾性線維症や血管拡張、出血、メラノファージ、膠原線維の変性がみられた。炭火によるerythema ab igneと診断し、調理時の温熱刺激回避とビタミンC内服を指示したところ、皮膚症状は軽快した。
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