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糖尿病患者にみられた播種状環状肉芽腫の1例
大原 香子
1
1大原医院
キーワード:
Metformin
,
多剤併用療法
,
糖尿病
,
経口投与
,
経皮投与
,
肉芽腫-環状
,
Nateglinide
,
Olopatadine
,
Vildagliptin
,
糖尿病性合併症
,
Betamethasone Butyrate Propionate
Keyword:
Administration, Oral
,
Olopatadine Hydrochloride
,
Administration, Cutaneous
,
Diabetes Mellitus
,
Drug Therapy, Combination
,
Metformin
,
Granuloma Annulare
,
Diabetes Complications
,
Nateglinide
,
Vildagliptin
pp.128-129
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017115836
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71歳男。体幹・四肢の多数の紅色丘疹と強いそう痒感を主訴とした。5年前より糖尿病治療中であり、1年4ヵ月前から右前腕、背部に紅斑が出現し、3ヵ月前から紅斑が急速に拡大して強いそう痒感を伴った。受診時には背部を主に腹部、上肢、大腿部内側に3〜10mm大の淡褐色調を帯びた紅色の丘疹、結節が散在し、環状を示すものはわずかであったが、腰部には環状を示す紅色の結節が孤立性に散見された。腰部から皮膚生検を行ったところ、上層から下層にかけて好塩基性に染色されるムチンと変性した膠原線維がみられ、リンパ球、組織球の浸潤を認めた。糖尿病の悪化に伴う播種状環状肉芽腫(間質型interstitial type)と診断して抗アレルギー薬内服とステロイド外用を行い、初診から3ヵ月経過現在、皮疹は軽快しつつある。
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