特集 膠原病
頬部の環状紅斑を契機として診断し得た小児のSjoegren症候群
高橋 明日香
1
,
落合 豊子
,
稲毛 康司
,
車谷 峰子
1日本大学医学部附属病院 皮膚科
キーワード:
Sjoegren症候群
,
経口投与
,
皮膚疾患-顔面
,
頬
,
Mizoribine
,
拡散MRI
,
SS-A抗体
,
SS-B抗体
,
紅斑-環状
Keyword:
Administration, Oral
,
Cheek
,
Facial Dermatoses
,
Sjogren's Syndrome
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Bredinin
,
SS-A Antibodies
,
SS-B Antibodies
pp.219-222
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168067
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13歳女子。数年前より冬にしもやけを繰り返しており、2ヵ月前から両頬部の環状紅斑が出現し、軽快しないため当科を受診した。初診時、乾燥症状の訴えはなかったが、両頬部の環状紅斑からSjoegren症候群(SjS)が疑われた。自己抗体検査、超音波検査・MRI検査、唾液シンチグラフィの結果から、SjSと診断された。初診8ヵ月後より、口腔の乾燥症状、耳下腺の腫脹と疼痛、腎尿細管障害が出現したことから、人工唾液、ミゾリビンの内服を開始した。内服開始後は耳下腺の腫脹が消失し、乾燥症状はやや改善した。環状紅斑はいったん消失したが、その後再び顔面や上腕に出現している。
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