症例
大動脈炎症候群に伴った結節性紅斑の1例
奈古 利恵
1
,
船坂 陽子
,
神崎 亜希子
,
小川 俊一
,
佐伯 秀久
1日本医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Prednisolone
,
紅斑-結節性
,
生検
,
大動脈炎症候群
,
X線CT
,
経口投与
Keyword:
Administration, Oral
,
Aortic Arch Syndromes
,
Biopsy
,
Erythema Nodosum
,
Prednisolone
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.1687-1690
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017077887
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36歳女性。既往として2歳時に大動脈炎症候群の発症があった。今回、造影CTにて左総頸動脈から左内頸動脈の狭窄を指摘後、続いて発熱や咽頭痛、炎症反応の上昇を認めた。近医にて抗菌薬、非ステロイド性抗炎症薬の投与を受けるも、四肢に疼痛を伴う紅斑が出現したため、著者らの皮膚科へ受診となった。所見では両下腿に圧痛を伴い硬結を触れる紅斑が散在し、皮膚生検を行なったところ、大動脈炎症候群に伴う結節性紅斑と診断された。治療としてステロイドの内服投与を開始した結果、下腿の皮疹は改善した。
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