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初診時にSweet病を鑑別し、結節性紅斑様皮疹を伴った原発性Sjoegren症候群の1例
齋藤 友紀
1
,
林 周次郎
,
藤平 尚弘
,
小田 佐智子
,
濱崎 洋一郎
,
籏持 淳
1獨協医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Prednisolone
,
Sjoegren症候群
,
Sweet症候群
,
紅斑-結節性
,
鑑別診断
,
発疹
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Exanthema
,
Erythema Nodosum
,
Prednisolone
,
Sjogren's Syndrome
,
Sweet Syndrome
pp.1464-1465
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016373727
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31歳男。10日前より頭痛と全身の皮疹が出現し、1週間前より発熱を生じた。受診時には40℃の発熱と咽頭痛、多関節痛を認め、頸部、前胸部、上肢および下腿に圧痛を伴うくるみ大までの浸潤を触れる紅斑が多発していた。臨床所見よりSweet病が疑われたが、血液疾患は認めず、Sweet病に特徴的な病理組織学的所見がみられないことから、結節性紅斑(EN)様皮疹と考えた。また、初診時に乾燥所見はなかったが、各種検査結果よりSjoegren症候群(SjS)と診断してプレドニゾロン30mg/日を開始したところ、発熱と皮疹は速やかに軽快した。本症例はEN様皮疹を伴ったSjSであり、過去のSjSの報告例と比べて特異な臨床所見がみられた。
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