特集 痛みを伴う皮膚病
臨床例
潰瘍性大腸炎の再燃に伴って出現した結節性紅斑の2症例
梅本 淳一
1
,
高橋 一夫
1藤沢市民病院 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
足首
,
下肢
,
紅斑-結節性
,
再発
,
鑑別診断
,
大腸炎-潰瘍性
,
病勢悪化
Keyword:
Ankle
,
Diagnosis, Differential
,
Colitis, Ulcerative
,
Erythema Nodosum
,
Prednisolone
,
Recurrence
,
Disease Progression
,
Lower Extremity
pp.361-364
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017188322
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<症例のポイント>自験例はともに手拳大程度までの結節性紅斑が複数出現し、大きな局面を形成していた。潰瘍性大腸炎の増悪に伴う結節性紅斑は、皮膚病理組織学的所見において、septal panniculitisに加え、lobular panniculitisがみられることが1つの特徴だが、必須ではない。結節性紅斑が潰瘍性大腸炎の増悪時に出現することが多く、原疾患の増悪に気づく有用な所見と考えられる。症例2は、結節性紅斑の原因精査によって、潰瘍性大腸炎の増悪が診断された。
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